【徹底解説】黒馬バドレックス+マホイップ【初心者向け】
この記事では現在(s7D)の環境において非常に評価の高い黒馬バドレックスのデッキについて解説を行います。
こくばバドレックスVMAXはカードパワーが非常に高いため、取れるゲームプランの幅が広く、デッキのカスタマイズ性も高いことが特徴です。
初心者がポケモンカードの面白さに触れられるカードとなっていますので是非組んでみてください。
黒馬バドレックス+マホイップのサンプルレシピ
jcs2021の優勝デッキです。
それまであまり注目されていなかったトレーニングコートを採用していること以外は非常にシンプルなレシピとなっていて、黒馬バドレックスのカードパワーを押し付けることで勝利を目指す構築となっています。
こくばバドレックスVMAXというカードについて
最大の特徴は、特性「めいかいのとびら」です。手札を補充しつつエネルギーを加速する非常に強力な効果です。
後述する優秀なアタッカーの技の強さと相まって、正しいゲームプランさえ取れれば弱点を突いてくる不利マッチ以外はほぼ有利に感じるほど強力です。
技も非常に強力です。盤面のエネルギーの枚数に対して伸びる火力はそこまで高くありませんが、後述のオーロット&ヨノワールGXと併せて相手のVMAXポケモンを2パンしたり、相手のデデンネGX(HP160)やクロバットV(HP180)を倒すには十分な火力を出すことができます。
黒馬バドレックスデッキが強い理由
取れるゲームプランが豊富であるから
次の項目で紹介する黒馬バドレックスデッキに登場するアタッカーはどれも優秀な技を持っていて、取れるゲームプランの幅が広く、状況に応じて柔軟に立ち回りを選ぶことができます。
強い動きの再現性が高いから
ゲンガー&ミミッキュGXのホラーハウスGXや特性「めいかいのとびら」や超タイプ専用グッズの「霧の水晶」のおかげで展開が安定することがデッキのパワーを引き上げています。
霧の水晶はマーシャドーのサーチも可能なため、頂への雪道で止まりにくいことも黒馬の特徴といえます。
とはいえ、こくばバドレックスVMAXにつながるカードは決して多くなく、VMAXできずにまけてしまったというパターンもよくあるのでカスタマイズする際は黒馬バドレックスVMAXに繋がるしんかのおこうやポケモン通信の枚数は甘えるべきではありません。
アタッカーについて
マホイップVMAX
技「キョダイホイッパー」が非常に強力で自分の盤面にエネルギーが6枚あればほぼすべてのVMAXポケモンをワンパンすることができます。 黒馬バドレックスの技「ダイガイスト」の「相手のVMAXを一撃で倒すことが困難」という弱点をカバーします。要求エネルギーが2エネルギーと軽い点も使い勝手がいいです。
また、技「かざりつけ」も強力で相手のVMAXを2回ワンパンして勝利するというルートを取ることを考えたとき、選択肢となりえます(主に黒馬ミラー戦やムゲンダイナ戦など)。
ゲンガー&ミミッキュGX
ゲンガー&ミミッキュGXは黒馬バドレックスデッキの強さを大きく底上げしているカードで、ほぼ確定で採用されています。あまりに役割が重要であるため2枚採用しているレシピもときどき見るほどです。
技「ホラーハウスGX」がこのカードを採用する理由で、大きく戦略の幅を広げてくれます。このGX技を使うパターンは主に2つあります。
1つ目は序盤(後攻1ターン目や先行2ターン目)からGX技を使い、エクストラターンを得ることで、先に盤面を展開し殴りだすパターンです。この使われ方が基本かつ強力で、先殴りからのサイド逃げ切りの勝ちパターンが取りやすいです。
2つ目は中盤~終盤にかけて相手のVMAXをワンパンしなければ勝てない(盤面のエネルギーを増やさないと勝てない)ときに、攻撃ができない相手のポケモンをバトル場に縛りつつGX技を宣言することでエクストラターンを獲得し、その間に盤面のエネルギーを増やし相手のVMAXをワンパンするパターンです。
技「ポルターガイスト」も優秀で、序盤から少ないエネルギーで大きな火力を出したり、勝ち筋が細いゲームで終盤にワンチャンスを狙いに行けたりと用途の幅が広いです。
オーロットヨノワールGX
オーロット&ヨノワールGXは技「 ナイトウォッチャー」「ペイルムーンGX」ともに優秀なアタッカーです。
ナイトウォッチャーは3エネルギー150点+優秀な追加効果と非常にコスパのいい技で、ダイガイストの190点と併せてだいたいのVMAXを倒せること点が魅力的です。
ペイルムーンGXは後手後手の試合でワンチャンスを掴める技です。
ミュウツー&ミュウGX
サンプルレシピには採用されていませんが、よく採用されるカードなので紹介します。
ミュウツー&ミュウGXを採用する理由は3つあります。
①ホラーハウスGX→ナイトウォッチャーの順で技を使いやすい
よくあるパターンですが、先行2ターン目にホラーハウスGX+先行3ターン目にマリィ(orボスの指令)+ナイトウォッチャーなどといった動きはミュウツー&ミュウGXを使うことで、めいかいのとびらに依存することなく宣言することができるので、強力な動きの再現性が増します。盤面に並べるアタッカーの数を絞れるのも魅力です。
②弱点が分散できる
主に対悪パーフェクションデッキのときなどに恩恵を感じますが、悪弱点じゃないポケモンでホラーハウスGXやナイトウォッチャーを使用できます。
③ミラクルツインGXが強力
追加効果の盤面全回復が強力で、有利マッチである対連撃ウーラオスがさらに有利になるケースがあります。
デッキの動かし方
サイドを先行することを意識して序盤の目標を建てましょう。序盤からサイドプランを意識しつつ技を使い始めれば、その後の動きは自然と分かってくるはずです。
目標は基本的に3パターンあります。
パターン①:ダイガイストまたはナイトウォッチャーまたはポルターガイストで攻撃する
パターン②:技「かざりつけ」をする
パターン③:相手のハンドを8枚にしてポルターガイストで相手のバトル場のポケモンの気絶を狙う
いずれのパターンを取るにしても、相手が動き出す前に動くことが重要であり、そのためにホラーハウスGXを積極的に使っていきましょう(使わずとも目標を達成できる場合はGX技は温存しましょう)
具体例とともに見ていきます。
パターン①が目標となる盤面
ケース①(※画像は相手の盤面です)
相手のポケモンを攻撃し、サイドを進めることで有利な試合を展開できる場合。
このようば盤面であれば、メッソンを取ったあとサイドを1-2-3と取ることで勝てるので有利に試合を進められます。
ケース②(※画像は相手の盤面です)
VMAXポケモンあるいは確実にVMAXしてくるVポケモンを攻撃できる場合。
このような盤面であれば次のターンに相手のバトル場の白馬バドレックスはほぼ確実に進化するため、進化する前からある程度ダメージを与えておけば、進化後にもう一度攻撃し倒すことができます。
パターン②が目標となる盤面
(※画像は相手の盤面です)
「かざりつけ」を使うことで相手のVMAXポケモンをワンパンする準備をします。
パターン①のケース②と違い、相手のバトル場のバドレックスに中打点を与えても、相手がバトル場のバドレックスを進化させない選択を取ってきたときに、ほぼ意味のない攻撃になってしまいます。
また、悪弱点を突いてくるマッチアップではかざりつけから入ることが有効な場面が多いです。相手のデッキがムゲンダイナなどのときは、かざりつけをした次のターンにベンチの黒馬バドレックスVMAXを倒されてしまうとサイドレースが一気に苦しくなってしまうため、ベンチのバドレックスVは進化させずにかざりつけをするなどの工夫も必要になります。
パターン③が目標となる盤面
(※画像は相手の盤面です)
相手のVポケモンを倒すことに価値がある盤面では積極的に狙っていきます。
画像の盤面ではボスの指令を使用し、ガラルファイヤーに200点以上のダメージが出せると有利なゲームを展開できます。(難しければかざりつけをしましょう)
後手後手になってしまった場合
目標が達成できなかったり先に攻撃されてしまうと後手後手な試合展開になってしまいます。
そのようなときは相手にボスの指令を要求できるような盤面を作ったり、ペイルムーンGXでワンチャンスを掴みましょう。
まとめ
以上が黒馬バドレックス+マホイップの解説になります。
今回は解説しませんでしたが、サンプルレシピにないカードを採用することも大切です。最初に書いたように、黒馬バドレックスデッキはカスタマイズ性が高く、採用するカード次第では不利マッチ/不利展開から勝利を掴めたりします。
基本的なレシピでデッキの動かし方を理解できたら、ぜひ自分だけの黒馬バドレックスデッキを組んでみてください。